ネットの古本屋
ある友人に、僕が高校生のときに読んだ小説の話をしたことがあります
ストーリー、文体、挿絵(イラストは天野喜孝)は当時の自分にとり完璧であり、シリーズ全作を買いそろえていた。度重なる引っ越しなど際に処分してしまい、読み直してみたいが、当時の文庫版は本屋にはないので後悔している・・・というような話
彼はネットの古本屋(そんなものがあるのか)から手に入れたらしく、先日、誕生日プレゼント(のオマケ)としていただきました
「エイリアン秘宝街」 菊池秀幸・著 1983年 初版発行
今では見ることのできない朝日ソノラマ文庫(1975年創刊、2007年廃業)です
装丁のインパクト(天野喜孝!)で即購入した記憶があります
現在まで継続しているシリーズものですが、文庫は移籍され、挿絵・イラスト画家も変わり、文体も少し変わり、今では初期の頃に感じられた輝きはないと思っています(それでも読んでいる・・・)
いただいて3日間ほどで読破
まず、懐かしかった
ほとんど記憶していると思っていた内容は、けっこう忘れていた
SF小説なのに、世の中には携帯電話すらなかった(なんか不思議)
でも、今でも面白かった
世界観、キャラクター、一人称小説による独特の文体・・・無名作家が世に出るための乾坤一擲
映画にも言えることですが、名作と呼ばれる作品は、作家(映画監督も)初期に創られたものに多いのではないでしょうかね
いい本が見つからなかったら、こんどはネットで漁ってみようかな